2018年8月9日木曜日

星空観察会 in 日貫


田舎と都市の環境を比較して大きく異なるものの一つに、「夜空」があると思います。

田舎で暮らしていると、夜に空を見上げることが多々あるのですが、都会の方に仕事や遊びに行ったりするとほぼ夜空を見上げることがないんですね。
そもそも都会で夜を過ごすと、空を見上げようと思わないのは、町が明るいからでしょうね。

先日、邑南(おおなん)町日貫(ひぬい)地区で星空観察会に参加してきました。


上の写真には、画角的には金星と木星が入っているはずですが、ケータイで撮影したのでさすがに写らないですね。
夏休みに入っているので、子ども連れの家族も大勢来られて総勢30名近くが当日は参加されていました。

金星、木星、土星、火星といった惑星や、ふたご座、さそり座、いて座、水瓶座などの星座、夏の大三角なども紹介いただきました。


上の写真には、中央の白い点が木星です。
ケータイでもギリ写せましたね。


子どもの頃、ギリシャ神話と星座の本が好きでよく読んでいたので、それぞれの星座にまつわるストーリーも久しぶりに思い出しました。

北斗七星と南斗六星の中国の神話もあったなー、なんて思いながら南斗六星もはじめてきちんと認識できたのは嬉しい出来事でした。

さらにこの日はタイミングよくISS(国際宇宙ステーション)も観察会中に夜空を通過してくれました。


こういう星空を何気なく見たり、星座についてちょっと紹介してもらえると田舎の夜の過ごし方として楽しいなと思います。

2018年8月3日金曜日

島根県邑南町の地域に根ざした地方創生の取り組み~地区別戦略~

法人設立後、主に関わっている現場は島根県邑南町(おおなんちょう)です。

邑南町といえば、まちづくりの分野では有名な町のひとつと言えるかと思いますが、その名を轟かせたのは、「A級グルメ」と「日本一の子育て村」ではないでしょうか。

僕が関わっているのは、この2本柱ではなく、いわば邑南町の地域自治力を高めるための事業であり、第三の矢といえる「地区別戦略」という取り組みです。

地区別戦略とは?

「地区別戦略」というのは、H27年頃に全国的に策定された市町村版総合戦略ならびに人口ビジョンの、地区版となります。
多くの自治体は、市町村単位での総合戦略を策定していますが、邑南町ではちょっと違います。
邑南町では、「公民館区」をまちづくりの単位と設定し、この単位での人口減少に歯止めをかけるための取り組みを「戦略」として取りまとめ、戦略の実施にあたっては町からの人的・財政的サポートを行ない、後押しをするというもの。


 地域住民主体の「法人」

一般的に、こうした補助金のある取り組みは、補助金がある間だけなんとか動き、その後はフェードアウト、というパターンが非常に多いです。
地区別戦略も、まだ事業期間中であることから断言・明言はできない状況ですが、今まで自分が関わってきた各種プロジェクトと少し異なる雰囲気を感じています。
それが、「法人化」の流れです。

なぜ法人化?

なぜ法人化に注目するのか。
それは、やはり「取り組みの継続性をいかに担保できるかにかかっている」からです。
現場でもよく耳にしますが、「地区別戦略が終わってからも継続できるようにせんといけん」という意識を、地域の方が比較的強く思っているところが、他地域とは少し異なるなと感じる点です。

邑南町には12の地区があります。
地区別戦略以後、2つの法人が立ち上がり現在も3つの組織が設立に向けて検討している最中です。
もちろん、法人化すれば継続性が保証されるわけではありません。法人化することで生じるリスクや手間もあります。

法人化を評価する

それでも法人化に踏み切るということは、それなりのリスクを地域の方が負う覚悟を感じさせます。
それに、この地区別戦略が最後のチャンスだという認識も持っています。
だからこそ、地区別戦略の事業があるうちに法人化して活用することは、いわばスタートアップ段階でのリスクを抑えるチャンスとなっています。


法人化すれば、補助金が終わっても継続できるんだ、という思い込みがあるとしたら、それは大きなリスクと言えます。
そのような法人化万能論に対してはきちんと対応しないといけないと思いますね。

久しぶりに更新しましたけど、またぼちぼち継続して書いていけたらなと思います。