2015年6月24日水曜日

鹿野町で調査中

今日から鳥取市鹿野町にて、地域経済に関する調査に来ております。

中山間地域研究センターの客員研究員という立場で、町内の施設にヒアリングをしています。
主にエネルギー、 食料について聞いて回っています。

地域の現状や、施設ごとに工夫されている取り組みなどは新たな発見があって、とても興味深い話を聞けました。
鳥取県、鳥取市の子育ての方針が感じられて、それぞれの話も聞いてみたいところです。

明日も朝から調査に回ります。

2015年6月13日土曜日

地方創成の時期 個人事業主の生き方

個人事業主として起業?して丸3年を迎え、4年目に突入した今、個人事業主となることについて現段階での気付きなどをまとめておきたいと思います。

個人事業主になったメリット/デメリットはいくつかあります。


メリット

  •  自己責任・判断

最大のメリットは、仕事を受ける、断るという判断を自分が自分の責任のもと下せる、ということでしょうか。
基本的には仕事を振っていただくことは嬉しいことなので、よほど詰まっていない限りはできるだけ受ける姿勢ではいます。
ただ、中にはどうしても合わないと感じる仕事の依頼もなくはないので、明確にお断りした案件が一つだけありました。
その案件をお断りした理由は、仕事の進め方に疑問が生じ、それが独立しようと思った要因の一つでもあったので、です。

  •  自由

次のメリットは、何より自由であること。もちろん、仕事をしないと稼げないのですが、上に書いたような判断を自分で下せるということもある意味自由であると言えます。
それに、土日から予定が埋まることも少なくはありませんが、それでもこの日は絶対休む、と決めたら基本的に平日休日問わず休みます。
べつに遊ぶために働いているわけではないけど、仕事と息抜きのバランスは絶対必要なので休むと決めたら休みます。

  • 所得水準

3つ目はメリット、ではないですがとりあえず安心した点として、独立前と比べても所得はそんなに変化しなかったし、3年目の昨年は独立前より増えたと思います。
とは言え、それがずっと続く保障もないので、毎年気苦労は絶えませんが。


デメリット

  •  会計処理・確定申告の事務

デメリットと言うと、ちょっと大げさになりますが、会計・確定申告の発生です。
ものすごい手間です。誰かに頼みたいけど経費かけてまで頼むほどでもない、という難しいところです。

  • インプットの不足

個人的に目下最大の課題は、独立して以後、インプットする時間があまり取れないという状況にあることです。
関心のある事柄の最新の動向を抑える、理解するための時間がどうしても取りづらい状況です。
というのも、仕事に伴い発生するほとんどすべてのことを一人で抱えるので、まず時間がとりづらいことがあります。そして、なかなか取れない自由時間がより貴重なものになるわけですが、それが息抜きの必要性からそちらに割り振ることも多いのでさらに減り、仕事ではないけど仲間内での活動なんかもするのでさらに減り、ということをしていると、インプットできないんですね。

ここから何とか時間作るなら、インプットを自分の息抜きと感じられるように楽しみながら勉強するくらいしか現状なんともなんないかなーと感じてます。


地方で働くということ


今、地方創成でいろいろと動き始めています。
定住促進、田園回帰、雇用確保等々。
いつも気になるのは、雇用の面なんですね。働く場の確保、っていうのはわかるんだけど、仕事選ばなければ地方にも仕事はあるわけです。
ただ、それが現代の若者に魅力ある仕事ではない、ということが問題であるんだろうと。
だから、工場などの誘致というのは個人的にはあまり積極的に勧める方針じゃないですね。もちろん、若者の中にはそういうところで淡々と、時間が決められた中で働きたいというニーズが有るのもわかります。

でも雇用を生み出すために、っていうので誘致に予算突っ込むのは果たしてどうなんだろう。
効果はあがると思うけど、そのやり方だと「この街で暮らしたい」という人はどれくらい増えるのか?むしろ「仕事があるから、たまたまここに住んでます」という人が大勢を占めることになるのではないか。
いろんな考え方の人がいる方が健全だから、「この街が好きです!」という人ばかりでも、それはそれで若干気味が悪い気もしますが、仕事があるからたまたま住んでるだけの、愛着もへったくれもない人がマジョリティになること(可能性を高める施策) は、今ひとつピンときません。

逆に、デメリットもあるけど、「この街で何かしたい」「この街に暮らしながら何かしたい」という人が住みやすくなるようなことが必要なのではないかと思います。
安易に勧めることもできないけど、個人事業主として独立しやすくする、とかね。

2015年6月10日水曜日

地方版総合戦略に思うこと

地方版総合戦略の策定は、各市町村・各県においては今年度の目玉となる事業だと思います。

すでに策定し終わっているところがあれば、現在策定中のところもあります。策定中のところは、動いていることが伝わってくるところと、本当に策定に向けて動いているの?と感じるところとがありますね。

今回の総合戦略はPDCAの徹底、KPI の設定等が謳われていますが、どこまでそれが発揮できるか、それに基づく評価と反映ができるのかは現状では不透明だなと思います。

おそらく、より良い総合戦略を策定した市町村とおざなりな戦略を策定した市町村とでは、次年度以降大きな差が生じていくことになるとは思うので、やらないよりはやった方がいいんですが、それでもこの総合戦略がどこまで効果を発揮させられるのか、わからないですね。

なんとなく、小泉政権時に導入された「地域再生計画」と似ているところを感じます。
あの頃に策定された「地域再生計画」がまったく無駄だったとは思いませんが、今もその計画に基づいて地域づくりを進めている自治体が果たしてどれだけあるのか。

今回の地方版総合戦略は、10年後に振り返った時に、きちんと続けてやってきたよね、と言える、自治体においても継続性が求められるし、住民も参加したりチェックしたりと関わっていく必要がありますね。
首長が変わったら戦略も変わります、では継続性が担保されないですよね。

その部分をどう担保できるんだろう。

2015年6月9日火曜日

島根大学へ行く

今日は島根大学の在籍していた研究室に行ってきました。

卒業してからも、自分が関われそうな研究プロジェクトが立ち上がるとけっこう声かけていただけるので、声が掛かるとほいほい参上してます。

今回もその一環で参上し、打ち合わせ。というよりとりあえず概要を聞いて、またよろしくお願い致しますのご挨拶。

「研究プロジェクト」と言いつつ研究活動はあまり得意ではないのですが、苦手でも何でもやっておくことで得るものもあるし、普段とは違うものの見方をする訓練にもなるので、ありがたく参加させてもらいます。

しかも、活用するかどうかは別として、身分的には科研費に応募できるようになるらしいので、考える余裕があればソーシャル・キャピタル関係で何かできないか考えてみたいですね。

2015年6月8日月曜日

山口県夢プラン報告会

昨日(6/7)は、山口県の夢プラン報告会に出席してきました。


これは山口県が進めている事業とコーディネーター等の活用制度についての報告会で、昨年度ワークショップ等を用いた夢プラン策定に関わった平郡東地区の方が発表されるということで出席しました。
夢プランについては下記リンクを読んでみてください。

みんなでチャレンジ!「地域の夢プラン」づくり


今回の報告会では、平郡東地区を含めて3つの地区から報告がありました。報告会全体のコーディネートは、NPO法人ひろしまねの理事長であり、紫福地区のコーディネートを担当された安藤周治さん。一緒に参加したのは、大道理のコーディネートをした皆田さん。

  • 平郡東(へいぐんひがし)地区(柳井市)
  • 大道理(おおどうり)地区(周南市)
  • 紫福(しぶき)地区(萩市)

三者三様、それぞれの地域の実情も異なれば物的・人的資源も異なるので、取り組み状況は本当にバラバラですが、それぞれ苦労しながらも少しずつ歩を進めているということがよくわかりました。

平郡は昨年度夢プランを策定して、今年度からいよいよ本格稼働という時期で、島おこし協力隊も入ってもらいながら動きつつある状況。
その中でも、平郡ではサツマイモを核とした取り組みと、移住交流・情報発信に取り組んでいます。
https://www.facebook.com/heigunstory

大道理は芝桜が有名になった状況の中、女性グループを中心に加工・弁当事業に乗り出したところで、リスクを負ってでもやろう、という覚悟が形になったばかりという状況。
何十種類も弁当を試作しては評価してもらって、ということを繰り返してこぎつけたそう。

一方紫福も、女性グループを中心に何かしよう、という話は出ながらも、リスク・責任を誰が負うのかというところで少し時間をかけて検討しよう、という状況。
紫福の報告で気になったのは「酢味噌うどん」という存在。紫福地区では田植えの時期によく食べられるとかでしたが、その時期は忙しくて今は作れないんだという話でした。
個人的には、酢味噌ならさっぱりした味わいだと思うので、米作りが少し落ち着く夏頃にイベントで販売してもおもしろいのではないかなーと思いました。
というより、自分が食べてみたいな、と。


参加者として行ったつもりが、他の2地区のコーディネーターとともに少しばかりコメントをしたわけですが、自分がやったことは僅かなものだと思います。
やりたいことがある人たちのところへ行って、やりたいことや気になることなど意見を出してもらって「夢プラン」という形にまとめる、という作業の一部をお手伝いしたまでで、やはり地元の方たちの実行力、バイタリティ、おもてなしの心というのが素晴らしいなと改めて感じました。


こういう自分にとってもインプットになる会は久しぶりだったので楽しく話を聞かせてもらいました。