2015年12月21日月曜日

第62回日本伝統工芸展 行って参りました

今日は前々から予定していた、第62回日本伝統工芸展(島根会場)に行ってきました。

昨年、はじめて伝統工芸展を見に行って強い印象を受け、今年も楽しみにしていました。

今日は午後1時くらいから今泉今右衛門さんの講演が予定されていて、それも聞きたかったけど、所用でどうしても間に合いませんでした。
残念……と思いながら会場に入ると、今右衛門さんと、白磁の人間国宝で鳥取に今もご在住の前田昭博さんによるギャラリー・トークの真っ最中でした。
ギャラリー・トークというのは、展示品についてその道のプロが作品の背景を解説したり技法について紹介してくれる大変お得なイベントです。

お二人の話で印象的だったのは、
「どこでも作れるものを作り始めると、それは工藝の危機。その土地で生まれるものに感動が宿り、それがものづくり」
といった趣旨の言葉。


この日本伝統工芸展は工藝やアートに詳しくない素人でも楽しめるので、本当にオススメ。
作品も陶芸や木竹工、金工、ガラス工芸、 漆芸、染織などなどいろんな種類があるので、自分にとって楽しい、美しいと思う作品はきっとあると思います。


ここからは自分が気になった、美しいと思った作品の受賞者さんを備忘録としても記録しておきます。
ケータイからOneNote起動して作者の名前を忘れないようにメモってました。

よかったら日本伝統工芸展HPから検索して作品を見てみて下さい。


最初に紹介しておきたいのは、石田征希(いしだ・せき)さんの鋳込みガラス筥「海のシルクロード」です。
ガラス作家さんだと思いますが、実物を見ると写真よりもずっとポップな雰囲気をまとっています。
きれいで可愛らしい、ひときわ目を引く作品でした。

昨年のガラス作品も目を引く作品でしたので、やはりガラス工芸品は目を引く美しさがありますね。
気になる方は「第61回日本伝統工芸展 山本茜」で検索するとgoodです。

石田征希 鋳込みガラス筥「海のシルクロード」


保立剛

次は、佐藤美佳さんの透光磁練上鉢「Malama」です。これも不思議な作品でした。
練上ってこんな風にデザインできるの?と思う、はじめて見る作品。

佐藤美佳 透光磁練上鉢「Malama」
 

松村仁団望
松井康陽
加藤一郎
伊藤北斗
浜岡満明 光渦文黒器 
松浦松夫 若鮎の遡上


次は金工の作家さん。かさね小箱「銀・流昇花」。これも美しい作品でした。
形としてはケーキのピースにも見えるけど、

大槻昌子 かさね小箱「銀・流昇花」
 


次は陶芸から、彩釉壺「冠雪」という作品。
作品名からわかるように、濃い紫の部分から雪のように白い上部へのグラデーションが美しくて、すばらしかったです。

田島正仁 彩釉壺「冠雪」
 

石橋裕史
辻孝史
鵜飼敏伸 映

次は漆芸から。蒔絵箱「月光の道」です。写真見てもらえばわかりますが、蓋の部分と胴体の部分がつながっている、印象的な作品です。
蓋に満月、胴体部分には月光に照らされる海でしょうか。本当に美しい。実物を見ると驚きます。

鬼平慶司 蒔絵箱「月光の道」
 

続けて漆芸。蒔絵箱「漁り火」です。こちらも似たような構図、海という舞台ですが、こちらは日本海で見られる漁り火をテーマにした作品です。
写真では見づらいかと思いますが、胴体部分は無数の漁り火が描かれている作品です。

寺西松太 蒔絵箱「漁り火」

大西勲
大谷早人 緑風
灰外由美子

写真付き紹介は最後の、美しい陶器。「淡桜釉裏銀彩鉢」。
中央の濃紺へと向かう内側の銀が美しい。そこに「桜」をイメージさせる淡いピンクが乗っている美しさです。

中田一於 淡桜釉裏銀彩鉢
 


桑山弥宏
坂倉新兵衛


どれも、写真で見るより生で実物を見るほうが圧倒的に美しいし、質感もわかりますので、近くに来た場合はぜひ行ってみていただきたい。

2015年12月10日木曜日

逝去

昨日の朝のこと。

祖母が亡くなりました。満で93なので、大往生と言えます。

朝5時30分頃には話もしていたらしいのですが、6時30分頃には亡くなっていたそうです。

1週間ほど前、様子を見に行ったのが最期でした。


半世紀もの間、女手一つでがんばってきた祖母。
ありがとうございました。

2015年12月6日日曜日

とみやまカフェvol.18

写真、撮り忘れましたが、今日は「とみやまカフェ」でした。

朝から夕方までホール係、やっておりました。

今日はここ数日とはうってかわって、比較的あたたかく過ごしやすい日だったからか、いつも以上に大勢のお客様が来られました。

かならずしもわかりやすい場所ではないにもかかわらず、多くのお客様に来ていただいて、楽しそうな顔をして過ごしてもらえたのは良かったなぁと思います。


メニューは、定番、一番人気の牛スジカレー。
口に入れた瞬間は甘みが広がるけど、そのすぐあとに辛味が感じられる、一度食べると癖になるカレー。
そして、こちらも人気メニューの大根ピザ。これ、たしか一度も食してないけど香りはとても良いので絶対美味しいはず。

季節のスイーツは、りんごを混ぜたケーキとサツマイモのプリン。

これらが、あっという間に完売状態でした。

そして、時期的に冬のとみやまカフェでは受験生応援セットも。

他にも野菜の直売やフリマ、ものづくりワークショップなどが同時開催。
アコギ弾き語りライブも。


個人的に声かけしてた友だちも来てくれて、楽しんでくれたようなので満足です。

2015年12月5日土曜日

新しい企画

温泉津やきもの館の新たな提案を考えてて、昨日、一昨日はその資料を作ってました。

まあ、春先から話していた内容をようやく形に落とし込み始めたので、かなり時間かかっちゃったな、という感じですが。

中身は今後詰めないといけないとして、もし実現できればすごくおもしろいんだけどなぁという感覚はあります。

問題は予算と人員でしょうか。

今年中に一度、県にも行ってみないとな、とは思ってるところ。

2015年12月2日水曜日

科研費応募

最近の個人的な動き。

島根大学のお世話になっている先生からの勧めもあり、科研費の奨励研究に応募するために資料を作成してました。
「研究」ってちょい苦手意識なんですが、苦手だからチャレンジしてみないとな、と思いつつ先生からもずいぶんとアドバイスをもらいながら何とか作り上げました。

結果はだいぶ先になるようなので、採択されれば嬉しいかな。

第48回島根県総合美術展(県展)

先日、温泉津やきもの館のスタッフと島根県展を見に益田市のグラントワまで行ってきました。

県展の工芸部門では、やきもの館の館長を務めており、椿窯の後継者である荒尾浩之さんが金賞を受賞されていたので、それをメインに行ったのですが、他にも木工、日本画、洋画、写真やデザイン、彫刻などなどいろんな作品があり、興味をそそられるものが多数ありました。

自分自身、やきもの館に携わるようになってはじめて、陶芸や美術品に対して、意識的に見るようになりました。
そういう意識を持って見ていると本当に発見が多くて、「どうやって作ったんだろう」「どこからこのデザインの着想を得たのだろう」といった疑問もたくさん浮かびます。
本当に興味深いです。

そして、日付は変わったので今日12月2日からは、日本伝統工芸展が開催されます。

先ほどの荒尾さんに勧められて、昨年はじめて行ってみたのですが、これは本当にすごい展示です。
こんなの見たことない!という工芸品が揃っていて、ちょっとレベルが違うぞ、と素人目にも明確にわかります。

こちらも行ってこようと考えてます。

2015年11月24日火曜日

住民出資の合同会社「いしはらの里」に聞いた話

2年ほど前でしょうか。
地方の中山間地域を中心に、ガソリンスタンドの閉鎖問題が急激に表面化した時期がありました。

背景には、GSが立地している地域の人口減少によるガソリン需要低下、高齢化による需要低下など市場の縮小に加えて、法律的に地下タンクの改修義務が生じたために、100万単位の改修コストをかけてまで、今後縮小が見えているGS維持には向かえない、というものがありました。

ガソリン難民なんていう言葉も生まれていたかと記憶しています。

そのような中、2年前に岡山県阿波地域では、GS閉鎖にともない、 住民組織による経営の引き継ぎが検討されていて、その一環として先行して取り組んでいた高知県の大宮産業やいしはらの里などにヒアリング調査に行ったことがありました。

GSヒアリング調査


で、このたび、11月20日に、高知県土佐町にある再度「いしはらの里」にヒアリング調査に行ってきました。

詳細はここでは述べませんが、いしはらの里関係者の方々の話を聞いた印象として、大きな変化を感じたのは、以前よりも表情が明るく、将来の展望なども熱意を持って描いていらっしゃった点です。
2年前の調査時点では、いしはらの里はまだGSを引き継いで数ヶ月、といった状況だったように思いますが、その時にはまだ見通しが立ってなかったのでしょう。
やらなければいけないけど、不安のほうが大きくて夢を描く感じではなかったような印象でした。

それが、今回伺って話を聞いたところでは、GS自体はやはり大変でも、他の同時展開されている事業の見通しがそこそこ明るく、表情が明るかったのは本当に印象的でした。


活動の源泉・ワークショップの記録


閉校になった校舎を改装した事務所を案内してもらい、今に至る原点であるワークショップの記録も見せてもらいました。

ワークショップでは、流れをコントロールしないと発言が多すぎて大変という話も聞かせてもらいましたが、その辺は、県民気質の違いというものも大きな違いのように感じます。

島根県周辺だと、特定のテーマに基づき、それに興味のある人だけでならワークショップも比較的盛り上がりやすいですが、そうではない人もいると意見を引き出すのにまず頑張りが必要になりますので、その辺は違うかなぁ。

また、事業を展開するにしても、やはりコミュニティをベースにした地域のまちづくり会社的な存在の場合、初期投資をいかに抑えるか、というのはその後の経営継続性を担保する上で、また中心的な役割を果たす人たちの精神衛生上も非常に重要であると思います。


余談


最後に、高知に来たから、と「ひばり食堂」で食べようという話になり、少し並んでいたけど、これは間に合わんぞ、と泣く泣く諦めまして、いしはらの里の近くの直売所に併設されているcafeでいただいた美味しいパンセット。

これ、はっきり言ってボリュームすごいです。時間がなくてパンは1個半はテイクアウトしました。
今度機会があれば、ひばり食堂に行ってみたいところです。

2015年11月4日水曜日

邇摩高校『銀の哲学』 小川商店・小川知興さんの場合

以前、「邇摩高校の『銀の哲学』授業 ~地域を知る~」で、一度書きました邇摩高校の「銀の哲学」という授業。

前回に引き続いて、今回も温泉津在住の、小川商店代表取締役社長に就任されたばかりの小川知興さんを講師としました。

流れも前回を踏襲する形で、第1部を講師による講演、第2部を講師をまじえて生徒、先生に僕も参加する形でのクロストーク。



今日も楽しい話を聞くことができましたが、高校生のみんなはどう感じたのかな?
途中、少し自分の興味に引っ張りすぎた点があったので、そこが不安です。


自分個人としては、とても興味深い話や、経歴を聞いて「だから今こうされてるのか」と納得感みたいなものもあったり。


生徒数が多いわけではないけど、地域で働くということの意味を知ったり、どんな仕事があるのかを知ることは大きな意味があると思います。
自分自身、高校生の頃は社会に対する興味関心は薄く、どんな仕事があるのかも知らないし、調べることもほとんどなかったと記憶しています。
当時だと、心理学ブームだったので、大学を選ぶ際に「心理学」が学べるところを探して、その先に臨床心理士というのがあるんだなー、くらいでした。

そこから社会学を学び、今の仕事を選択することになるとは、当時は夢にも思わなかったです。

だから、こういう仕事があるということを知るのは意味があると思います。
が、今回2名を学校側に提案した理由は、温泉津という小さな町にこれだけの人がいて、一所懸命、楽しみながら仕事を、地域のことをしている”人”がいる、ということを知ってもらいたかったから。

なので、僕も適当にチョイスしたのではなく、過去の自分に聞かせたい、知っておいてほしい大人の姿を示している2人を推薦したわけです。
他にも数名推薦したのですが、授業のコマ数の関係でしょうか、今年度は前回の泰三さんと今回の小川さんの2人、ということになりそうです。

邇摩高校では、こうして地域で働く、暮らすということに触れる機会を作っていて、自分が高校の頃はなかったなぁとつくづく感じます。


それにしても、今日の話も刺激的だった。

  • 失敗を恐れず挑戦すること
  • 大事なことは説得力
  • 個の時代、地方の時代
また話を聞きたい。

2015年10月20日火曜日

総合戦略のためのワークショップ【完】

某地域の地方版総合戦略策定に向けたワーキング・グループでのワークショップ支援に関わってきました。

前にこんなことを書きました。

最終回となる次回で、どのようなクロージングができるか、が最終的な手応えを決めるので、次回は重要です。総合戦略に向けたワークショップ

この「最終回となる次回」が先日、終了しました。

事前に聞いていたファシリテーターが企画した進行プランから直前に大幅修正となり、行政サイドによる運営となった最終回、終わってみた今、このプロセスは必要だったな、と感じています。

どういうプロセスだったかといえば、過去4回のWS、地域懇談会、パブコメを踏まえた総合戦略の素案について、小グループに分かれて一斉に読みながら赤入れを行う、というもの。

これをすることで言いっ放しではなく、各メンバーが文章をきちんと読み込むことになり、意味は大きかったなと思います。

一方で、この作業だけで終わったために、「自分たちでつくったぞ!」という達成感、到達感というのは得にくかったなとも思い、そこは改善点になるのかなと思います。


何はともあれ、これをもってこの業務についての自分の役目は終わったので、ほっとひと安心です。


重要なことを3つほど。

得たもので重要な事は、行政が全庁横断的に人材を出した構成としたこと、民間も幅広く検討メンバーに入ったこと、それらの人たちが一緒になって総合戦略の骨格をつくったというプロセスが具現化されたことが大事です。
以前あった『地域再生計画』の場合、民間事業者1~2社と行政担当課との相対での関係性しかなかった点が、今回は大きく違うなと思います。
(参考:地方版総合戦略に思うこと


今後重要な事は、そういうプロセスを経て策定した総合戦略を、実際に動かしていく、アクションにつなげていく、ということが大事です。
作りっぱなしではなく、きちんと具現化する。検討メンバーが共同作業者として一緒に、コラボレーションしながら具現化する。そういうことが大事ですね。

もう一つ、今後に向けて重要な事がありますが、今回の検討体制を活かして、中間年度等でのチェック機能として活かすことも考えてもいいかと思います。
検討メンバーなら、どういう思いを込めて戦略に盛り込んだのか理解しているので、事業が進んでいるのか、進んでいないならどこがハードルかという点も理解しながら叱咤激励できるのではないでしょうか。

今回得たものをベースに、今後4年間につないでいくための努力はこれからも必要です。

2015年10月18日日曜日

温泉津やきもの祭り 完走

今日、大田市温泉津町を舞台とした『秋のやきもの祭り2015』が無事に終了しました。


昨日、今日と天気にも恵まれ、近年まれに見る盛況ぶりでした。
自分自身、温泉津と関わりを持つようになってから、これだけの忙しさ、お客様の多さは初めてでした。

始まるまでは、いくつか大きな不安もありました。

スウィーツコンテストは応募者が集まらない、祭り2日間のスタッフがどう考えても足りない、PRは十分にできたのか、お客様は来てくれるのか。

ひとつずつ、整理してみたい。

スウィーツコンテスト


これは、結局応募者は集まりませんでした。ひとつはPRの期間が少なすぎた、ということもありますが、問題はもう少し根本的な部分にあると考えています。
ひとつは「コンテスト」という形式が適しているのか?という点です。やはり、評価される、というのは嫌なものですので、もっと気楽にみんなで味見してみよう、くらいの形がベターかな。
コンテストにこだわるなら、関わるスタッフみんながきちんとPRして応募を促していかないと厳しいなぁ。


スタッフの確保


これは、最終的になんとかなった。さすが温泉津、というのか。夏まつりの実働部隊でもある「温泉津組」に無理を承知で「人が足りないので力を貸してください」とお願いしたところ、何人もが当日ボランティアスタッフとして力を貸してくれました。
本当にありがたいなと思います。


PRは十分か


これも運がいいというか、関わる人の差配もあり、広島方面と山陰両県に、祭り前日というベストなタイミングでテレビ放送がありました。
また、地元のCATVぎんざんテレビへの投稿や、山陰中央新報等への投稿などもきちんとできたのでまずまずかなと。
プレスリリースは相変わらずあまり反応が良くないので、ここは改善の余地有りです。


お客様は来てくれるか


これは冒頭に書いたように、近年ないくらい多くのお客様に来ていただくことができた。
心地よい疲労感とともに、このエントリを書いています。
本当にホッとしています。
情報の伝え方でこんなに来てくれる可能性がある、とわかったのは個人的には大きな収穫です。


今回、個人的にもっとも大きな収穫は、温泉津組の面々が快く力を貸してくれたことです。
地方で暮らす、地方で仕事をする、地方で力を発揮する、というのはこういうことの繰り返しなんだろうなと思います。

片付け、撤収も早い早い。あっという間に片付け完了です。

反省点もありますが、今日はホッとしながらゆっくりしようと思います。

邇摩高校の『銀の哲学』授業 ~地域を知る~



水曜日、大田市仁摩町に立地する島根県立邇摩高等学校の『銀の哲学』という授業のために行って来ました。

これまでにも2度、この授業の関係で高校を訪問していたんですが、今回ようやく僕自身がコミットした形で関わる日でした。

どういう形かというと、僕がしゃべるわけじゃなくて、「地域で活躍する職業人」という枠で、ぜひ高校生に話を聞いてほしいと思う人を高校側に仲介した形。

で、写真に写ってしゃべっているのは、温泉津町で神楽面を作っている若き職人、小林工房代表の小林泰三さん。

この人の話は本当に惹きこまれるし、内容も本当に素敵で、共感することが多いです。
同い年ですが、尊敬します。


うえでこれまでに2度訪問した、と書いていますが、そこから感じたこととして、高校の授業としては2コマ使うので、生徒自身の集中力を持たせるのは大変だということと、そのための講師のしゃべる負担が大きいな、ということでした。

なので、高校と泰三さんに提案して、2部構成でやらせてもらいました。

1部は泰三さんが一方的にかつ魅力的に高校生たちに語りかける。
2部は泰三さんを中心に、先生、生徒、僕を交えたクロストーク形式で、もう少し深掘りする。

こういう構成でした。

泰三さんの語る力の強さでしょうか。生徒たちもとても話を聞いていたように感じました。

そして、かなり驚いたのは、クロストークに参加してくれた2人の女子生徒。
僕自身は役割で言えばコーディネーターみたいなことをしたわけですが、ちょっと話の振り方が良くなかったな、と思った質問でも、しっかりと受け止めて、的確に返してくれたのです。
自分自身が高校生だった時、こんなこと聞かれてもぜったい返せなかっただろうな、と思うくらい、素晴らしい生徒さんでした。


来月も『銀の哲学』はあるので、次回も楽しみです。

2015年10月17日土曜日

コウノドリ

がーん・・・。

今日からスタートだった『コウノドリ』をいきなり見逃した・・・。

コミックを集めていて、大好きなマンガのひとつで、期待しているドラマだったのに仕事しててど忘れ。。。

今連載中の下屋転科もなかなか緊張感があっておもしろいんです。


ちなみに、もう一こ気になっている『エンジェル・ハート』も一話見逃している。

秋は忙しくて厳しいなぁ。

岡山県の中山間地域にヒアリング調査(鏡野町・美咲町)




日付でいえば、もう一昨日になりますが、岡山県の鏡野町と美咲町に、地域経済循環というテーマでヒアリング調査に行ってきました。

島根県中山間地域研究センターが行っている同テーマの調査の一環として、です。

NPO法人てっちりこ


まず行ってきたのは、鏡野町は「みずの郷奥津湖」を管理されているNPO法人てっちりこ。


こちらは、姫とうがらしという、地種のとうがらしを特産品化し、さらにドレッシングなど加工品にもラインナップを広げて販売しています。 みずの郷につくと、入口すぐ前にまっかなとうがらしを天日干ししている様子が飛び込んできます。のちほどご厚意で試食もさせてもらったんですが、解説に書いてあったとおり、後から強烈な辛さがやってくる、これまであまり食べたことのないとうがらしでした。これを、レストランでは「辛味噌ラーメン」として販売したり、麺に練り込んだ辛麺として販売されています。僕は今回、辛味噌ラーメンをいただいたのですが、とても美味しかったです。元々味噌ラーメンと辛味というのは相性が良いと思うので、辛味噌ラーメンというのは美味しいです。ラーメン以外に、今イチオシというのが「かんずり」だそうで、これを試食させてもらったんですが、ちょっと舐めただけでも、後から後から辛さがやってきます。でも、口に入れた瞬間はちょっと甘みすら感じるほど辛くないので、このギャップはすごいです。
このてっちりこの話は、こういうとうがらしの加工品だけでなく、地域の困り事を仕事として引き受けて、生活環境の維持とNPO法人の経営というものをなんとかバランスさせている、その努力を続けておられる、という凄さを感じました。
例えば、郵便配達を一部受託したり、ゴミ収集を受託したりして、雇用も生みつつ、下手をすると切り捨てられる縁辺部の生活サービスをなんとか維持している、という状況です。

ただ、言葉で言うほど簡単なことではなく、非常に厳しい選択に迫られることもあるようです。
地域の人と顔を合わせて、コミュニケーションを取りながら維持してきたサービスが次の展開を生むこともあるようで、興味深い話がたくさん聞けました。


奥津湖の湖面が非常に穏やかで、カヌーをされているということを聞いて、はじめてカヌーを具体的にしてみたい、と思った秋の晴れの日でした。


棚田のあげ家 やまっこ


奥津湖の次にうかがったのが、棚田で有名な美咲町の大垪和西(おおはがにし)地区です。
どうも、棚田百選の表紙になったほどの棚田だったようで、帰りに通ったところ、さすがに圧倒されました。


大垪和西地区でお話を聞かせてもらったのは、今年の4月に当地区で土日限定の食事処を回転された「棚田のあげ家 やまっこ」。
女性10名ほどで立ち上げられたグループによる運営で、20年ほど途絶えていた地元の豆腐店の味を復活させたいと立ち上がったそうです。

こちらでも試食をいただいてしまったのですが、ここの豆腐は本当に美味しいです。久しぶりに美味しい豆腐に出会いました。しっかりと豆の風味がしている豆腐です。一丁が200円ほどするので、人によっては高いと感じるかもしれませんが、この美味しさなら「有り」ですね。
正直なところ、豆腐には醤油がなくても十分味がします。
一回食べてみると良いです。 

下の写真を見てもらえばわかりますが、パッケージもきわめてシンプルです。このシンプルさが、かえって良い味出してます。余計な装飾はいらない、みたいな。でも、シンプルで少しオシャレな印象を与えるフォントなんかを使ってパッケージ化したらもっと魅力的に見えるだろうな、とは思います。




揚げもめっちゃ美味しかった(生姜醤油で頂きました)

ちなみに、ここの食事処での定食は、食材はすべて美咲町産で賄われています。驚異的です。
米も、味噌も、豆腐も揚げも、野菜もすべて。
調味料だけは残念ながら、ということのようでしたが、食材が100%というだけでもすごいです。

ここの地域もまたプライベートで訪れたい、と思う地域でした。また必ず行こう。

2015年10月8日木曜日

保育園児と抹茶碗をつくる特別なプログラム

先日の記事で少し触れていたやきもの館の件。
温泉津やきもの館の新しいチャレンジ

5日、第1弾が無事に終了しました。

今回、やきもの館として新たに挑戦したのは、地域の保育所と連携して、館長と子どもたちが一緒に「マイ抹茶碗」を作ろう、というもの。


子どもたちが楽しんでくれるか、少しだけ不安がありましたが、終わった後の感想を聞くと「楽しかった―!!」という元気な声が返ってきたのでひと安心。



第1弾は、地元温泉津保育所の年長さんたちでした。

今日作ってもらった抹茶碗は、国内でも最大級を誇る登り窯に入れて、やきもの祭に合わせて焼成する計画です。

今後11月には別の保育所とも実施する予定です。

もし、この記事を読んで関心を持った人は『温泉津やきもの館』にお問い合わせ下さい。

『今こそ定住の時代』講演会


今日は松江市のテルサを会場に開催された、中山間地域研究センター主催の『今こそ定住の時代!』講演会にスタッフとして参加してきた。

講師は、近著に『農山村は消滅しない』などがある小田切徳美先生(明治大学)と、中山間センターの藤山さん。


いろいろと感じるところはあったけど、一番印象的だったのは、小田切先生が最後に指摘されたこと。

それは、今の「地方創生」の取り上げられ方と、第1次安倍政権で進められた「地域再生」とが近似していることに触れられた点。

なぜ、これが印象に残ったかというと、この点については自分も気になっていたからです。
実際、ここでもずいぶんと前にそれについて触れています。

地方版総合戦略に思うこと

ここに、簡単ですが触れています。

なんとなく、小泉政権時に導入された「地域再生計画」と似ているところを感じます。
あの頃に策定された「地域再生計画」がまったく無駄だったとは思いませんが、今もその計画に基づいて地域づくりを進めている自治体が果たしてどれだけあるのか。

今回の地方版総合戦略は、10年後に振り返った時に、きちんと続けてやってきたよね、と言える、自治体においても継続性が求められるし、住民も参加したりチェックしたりと関わっていく必要がありますね。
首長が変わったら戦略も変わります、では継続性が担保されないですよね。

今、行政において地方版総合戦略の策定がピークを迎えていることと思いますが、「作ることが目的」とならないように、それを作った後実際に運用していくということを十分に意識してもらいたいと思います。

先日、「協働」は目的化してもいいんじゃないかと書きましたけど、 計画づくりが目的になるのはダメだと考えます。
なぜなら、協働はまだ文化となり得てない、なかなか共有されていない概念だから、協働が根付くまではそれを目的化するのは間違いじゃないと考えるからです。

他方計画づくりは、正直なところ、どうとでも作れる能力は行政にあるので、 目的化しても行政サイドに成長・変化する余地はないんですよ。 
重要なことは、計画づくり以上に、どのように作ったかというプロセスと、作った計画をどう運用していくかというアクションの段階です。

なので、計画を作ることが目的となっているとしたら、それはあまりにも低レベルで進歩しようとしない姿勢が明らかになるだけ。


何気ないことですが、重大なボトルネックは、行政担当者の異動にあると考えています。

そこで、ふと風呂に入りながら思いついた、というか気になったのはまちづくりで有名な海士町。ここ、現町長の町政がスタートする時に、嫌だと思った人たちは役場を去り、ついていこうと思った人材が残っているはず。
そうした人材は、どれくらい「異動」が適用されているんだろう?
自分が知る限りでは、観光振興系の課長は比較的長い間固定されていたように思うので、その辺にも海士町が一貫して取り組みを進められている秘訣があるんじゃなかろうか。

2015年10月5日月曜日

夜の温泉津温泉街

今日は夜、少しだけ時間があったので、温泉津の温泉街を写真撮って歩いてみた。



なかなかいい雰囲気で撮れたように思います。

2015年10月4日日曜日

温泉津やきもの館の新しいチャレンジ

事務局を務めているNPO法人石見ものづくり工房は、大田市の「温泉津やきものの里」の指定管理を受けて、運営しています。

やきものの里には拠点施設である「やきもの館」があり、ここで陶器づくり体験ができたり、温泉津焼や石見焼の販売などを行っています。
立地的には国道9号から一本入る形なので、必ずしもアクセスが良いとは言えないところです。

ただでさえアクセスが良くないところに、山陰道が仁摩・石見銀山ICとから福光ICまでつながったことで9号の交通量が減ってしまっているのが現状です。


そんなやきもの館を巡る現状はありますが、やきもの館の運営スタッフの発案で地域と連携した新たな試みを、この夏以降、関係各所に提案してきました。

明日、それが一つの形になります。

どうなるかは、明日を迎えてみないとわかりませんが、とても楽しみです。


器を使うことの愉しみ、それ自体が豊かであるということを伝える一歩になるのかなと思っています。

新しいチャレンジの概要をこちらに書いています。

保育園児と抹茶碗をつくる特別なプログラム

2015年10月3日土曜日

『しまねNPO大交流会2015』に参加 まさかの再会が


昨日は午後から大田市を会場に開催された「しまねNPO大交流会2015」に出席してきました。テーマは写真にもあるように「つながる」です。

NPO法人石見ものづくり工房の事務局という立場もありますので、理事長とともに出席です。

個人的には、ぐいぐいつながろう!なんて思ってなくて、会の中でも誰かが言ってましたけど、こういう出会いは、然るべき時に然るべき相手と出会うと思っているので、まさに「縁」だと思ってます。
なので、「つながろう」と前面に来ると、内心「しんどいな(笑)」という思いは巡りますが、それも嫌いじゃないので、まあいっか、と(笑)

全体的な話があってからは、3つの分科会に別れてのワークショップ風な議論となり、自分は「NPOと行政との協働」についての分科会に参加。
後半まではずーっと聞いてるだけでしたけど、どうしても言っておきたいことがあったので、終盤になって発言させてもらいました。

発言要旨はこんな感じです。
  • よく「協働は手段であって、目的化してはならない」と言われるが、それはケース・バイ・ケース
  • 協働を目的とした事業があっても自分はOKだと思う
  • なぜなら、「協働」というものを理解している人がまだ少数であるから
  • 「協働」を目的とした事業を続けることで、協働することが文化になると期待できる
  •  そこから先は本当の協働の時代だろう

もちろん、現状においても協働がどういうものか、きちんと認識している人・組織同士なら協働を目的化しなくてもいいと思いますが、まだそこまで行ってないように思います。

県が実施した協働に関するアンケート調査において、協働が進まない理由の選択肢に「協働の定義があいまい」みたいな項目がある時点で、共通認識になっていない、ひいては文化として根付いてないことの証左かなと。

いずれにしても、おもしろい話が聞けましたし、同じ意見を出されていた方もいて、いい刺激を得ました。


懇親会では、大変美味しい食事もいただきました。


それに、非常に懐かしい顔と再会し、まさに「つながる」が実現したんですが、大学の学部生時代の同期生と、卒業以来はじめて会いました。
13、14年ぶりくらいでしょうか。

顔は見たことあるなーと思っていたけど、苗字が聞いたことなかったので、わかりませんでしたが、彼女の方から声をかけてくれて、「おー!!」と。
こういう場で会える、というのも何かの縁でしょうから、また彼女の職場に顔を出しに行こうかなと思ってます。

2015年10月1日木曜日

山口県光市でプランづくりのコーディネート

昨年度、山口県のコーディネーター派遣事業の一環で、美祢市赤郷地区と、柳井市平郡東地区に関わりをもちました。

今年は両地区に直接的に関わることは今のところありませんが、この9月からはまた別の地域で「夢プラン」の策定に関するお手伝いとして関わることになりました。

光市の大和地域で、大きくは三輪地区と岩田地区からなる地域です。

2週間ほど前、まず地域の主要な方々との顔合わせとフィールドをこの目で見る、ということで伺ってきました。
卒直な感想としては、 普段自分が関わることの多い中山間地域、条件不利地域とは少し雰囲気が違い、農村部と町部が混在している地域であるという印象を受けました。

簡単に進むことはないだろうな、といったところです。

そして先日、自分に声がかかってから初めての夢プランを策定する委員会が開催され、出席してきました。

その中で私からも拙いながら、なぜ夢プランを作るのか、作った後に誰が実行していくのか、といったプラン策定の前に強く意識しておいてもらいたいことをお伝えしました。
また、いろんなパターンの住民組織による活動事例なども紹介しましたが、情報量が多すぎたなと反省しています。
空き家活用やまち歩きなど地域のプログラムづくりと魅力発信、福祉、サロン、エネルギー、ジオパークなどなどとにかくいろんなことを紹介してみました。

もう少し絞って事例を丁寧に伝えても良かったかなぁ。

地域では、今後住民意識調査ということでアンケート調査が行われ、その結果を待って次回委員会が開催される予定ですので、そのアンケート結果もどうなるか楽しみです。

自分が関わる意義というのは、やはり一緒に考えるきっかけになれば、ということが一つ。
もう一つは、いろんな人が関わる中でプランという形に落とし込むための合意形成プロセスをサポート、コーディネートする、ということ。

がんばります。またたまにここでも紹介していければと考えています。

2015年9月24日木曜日

温泉津「湯るり」での連休イベント終了!

毎度毎度、告知ではなくて報告になるのが自分でももったいないとは思いますが、今回も報告。

この連休中に、温泉津温泉街にある明治時代の建物をリノベーションした施設「湯るり」を、温泉街のにぎわいづくりに、ということで地元の有志の方たちが企画されたイベントに参加してきました。



温泉街を歩いて楽しんでもらいたいけど、歩いて楽しめるほど多くの店があるわけではないので、こういう場を使おう、ということでした。

日が落ちて暗くなってくると、湯るりの明るさもいい感じに映えていました。

19,20日にはたこ焼き屋さんやパン屋さんが出店したり、21日にはカフェが出張開店したりとにぎわいました。



その他、やきもの館から温泉津焼を展示販売したり、その他小物や雑貨、ミニ盆栽などが販売されていました。


店番でお手伝いをしてましたが、毎日お客さんの感じも違っていて、勉強になりました。
同じ声の掛け方をしていても、ある日はひょいと入ってくれる方が多いのに、別の日ではまったく入ってもらえない。その差は何なんでしょうね。

何か、こういう形で温泉街ににぎわいが作れるといいなと思います。
あとは、やはり少し離れているけど、やきもの館にうまく人の流れが作れれば、温泉津で過ごす時間がもっと充実すると思うので、もっと知ってもらおう。

2015年9月19日土曜日

大田の彼岸市でミニ苔玉づくり



毎年9月22日・23日は、大田市では彼岸市「中日つぁん」(ちゅうにっつぁん)です。

今年はうちの事務所の近所の和田造園さんから声かけてもらっていたので、23日に繰り出して来ました。

和田造園さんのブースに行くと苔玉などがたくさん展示されていて、先日テラリウムを作ってみた自分としてはとても興味深いブースでした。

和田さんの他にもう一人知り合いがいて、「ワークショップで作れるよ」ということだったので作ってみたのが上の写真のもの。

我ながらなかなかいい感じにできました。 


*この記事は、1周間ほど前に書きながら、公開するのを忘れていた記事です。。。

2015年9月18日金曜日

シルバーウィーク中、”湯るり”にて『まげな市』開催(温泉津)

明日から世間はシルバーウィークへ突入ですね。
9月に5連休となるのは珍しく、次は11年後だそうです。

そんなシルバーウィークですが、温泉津では温泉津女子会が企画した『まげな市』が開催されます。

会場となる「湯るり」は、古民家をリノベーションされた物件で、中はとてもおしゃれな感じです。

ここでパンやたこ焼き、温泉津焼や神楽絵など、日毎にいろんな物、人が出品する予定です。

温泉津ではつい先日、戦国時代末期頃の遺構から当時の陶器片などが出土し、歩いてみると楽しめることが増えています。

詳細な情報はこちらの湯るりのページから

シャレオツです!

2015年9月15日火曜日

とみやまカフェ盛況でした



昨日は、晩夏の『とみやまカフェ』に手伝いに行ってきました。

前回が5月にあったんですが、この時は都合がつかずお客さんとして少しだけ顔を出して終わったので、ブランクが生じてしまってました。

ホール担当なんですけど、何やるんだったっけ?状態で、流れを思い出すのにしばらく時間を要しました。


そんな自分とは違って、お客さんは大勢いらっしゃいました。ありがとうございます。

人気メニューは石窯ピザに牛スジカレー。
あとはスイーツ系も今回はよく出てました。

ぜんぶ終わった後に、スタッフでカレーとピザとスイーツを一通りいただきましたが、どれも本当に美味しいのでいろんな人に食べてもらいたいですね。

秋の富山(とみやま)は、黄金色に色づいた田んぼなどもあり、景色もとても良いのですよ。

2015年9月12日土曜日

とみやまカフェ開催


明日は『とみやまカフェ』でウェイターやってる予定です。
場所は大田市富山町(とみやまちょう)の、 富山幼稚園園舎です。

もう17回目になるこのカフェ、お手伝いとしてかかわらせてもらうようになって3年くらいですか。

いつも楽しく手伝いをさせてもらってます。

カレーも石窯ピザも本当においしいので、食べてほしいと思います。
また富山の景観も素晴らしいのでぜひ遊びに来てください。






とみやまカフェの詳細について興味がある方はこちらの記事もご覧ください。

島根県大田市で人気の富山カフェ(とみやまカフェ)

2015年9月10日木曜日

総合戦略に向けたワークショップ

出張中です。



某地域の総合戦略策定のためのワークショップについて、サポートスタッフとして参加しております。

全5回を予定しているWSのうち4回目まで終了し、開始当初はぼんやりしていた課題やアイディアも、かなり具体化してきたものも出てきています。

参加されている方も、ぼんやりしていたものが具体化し始め、展望がクリアになり始めると手応えを感じられたようで、盛り上がっていました。

ファシリテーターは専門の方を招いてチームで進める、といった感じです。


思うに、今回のWSでは、テーマに応じた取り組みの頭出しと取り組み方針までを示して、シーズン2として、それを実施計画に落としこむ部分もWSで、今の人たちと引き続き議論しながら進められたら、実効性のある政策が打ち出せるんじゃないかなぁ。
まず、行政だけで作ったのではなく民間からも毎回参加してもらって作ったプロセスがあり、そこに自分たちの思いをねじ込んだ、と感じられれば施策展開の段階で協力・後方支援などが期待できそうですね。


最終回となる次回で、どのようなクロージングができるか、が最終的な手応えを決めるので、次回は重要です。

2015年9月2日水曜日

中山間地域のお金のまわり方


以前に書いていた、地域経済に関する調査(鹿野町で調査中)ですが、先日一つ区切りが付きました。

と言っても、とりあえずの速報値をまとめて、中間報告という形にまとまったのですが。

この調査は、中山間地域研究センター客員研究員として、中国地方5県の共同研究として取り組んでいるものです。
中山間地域研究センタースタッフの方や、当該市町村の方等と連携して取り組んでます。


地域経済の調査ということで、地域内にある公的施設から民間施設まで多様な分野からリストアップし、そこに対してヒアリング調査を行うというものです。
もちろん、強制ではないので拒否される施設もあります。

調査内容は、施設における食品費、燃料費、備品費、人件費等々をお聞きするものですので、特に民間施設においては答えづらい内容が多分に含まれていましたので、拒否が生じるのも仕方ない面もあるな、と感じます。

またそれぞれについて、地元の企業から購入している割合、地元産物を購入している割合などを突っ込んで聞いています。

で、この調査ですが、とりあえず速報値をまとめたところです。


  • 思いの外地元産物の取り扱い比率は低い
  • 施設分野によっては地元産物を意識的に使おうとしている
  • そのための仕組みづくりに取り組んでいる人がいる
  • とは言え、今後利用率を上げていくためのハードルは高い
  • 「地元」の範囲が、市町村立と県立施設とでは異なる

メモを作りながら気づいたことなどがこの辺。

案外盲点だったなと思うのは、市立施設と県立施設では「地元」の捉え方が違うという点。
事実確認した後なら、「それはそうかもな」と思えるんですけどね。

もちろん、市町村立施設が指す「地元」は、市町村内であり、県立施設が指す「地元」は県内なわけです。
なので、県立施設としては地元産品を使っている、という認識でも立地している市町村にとっては、それは市町村外からの調達であることも多い、ということになります。


今後は、多様な面からハードルを超えている事例などを調査し、その導入についても検討を加えていく予定です。
下のカフェは、地域の若い女性が身近で採れたものを使いながら提供する月1カフェ。

@fuku_rowが投稿した写真 -

2015年8月30日日曜日

高知に視察



昨日、一昨日と高知に視察でした。

仕事に関連する視察でしたが、思っていたより長い時間聞き取りもできて有意義な視察となりました。


地元の食も楽しませてもらったし、地域経済循環というもののあり方と地域振興ということのリンクについて別の角度から考えることもできました。

前日入りしていたので、金曜の夜は飲みに出たんですが、オクトーバーフェストも開催されてました。オクトーバーフェスト、流行りつつあるんですかね。


10月には、もしかしたらまた行くことになるかもしれませんが、その時は今回とはまた別の角度からの聞き取りになりそうです。

2015年8月17日月曜日

とみやまカフェ9月開催

第11回くらいから、できるだけ手伝いとして参加させてもらっている「とみやまカフェ」。
次回の日程が決定したと聞きましたので、一応こちらでもお知らせしたいと思います。

9月13日(

富山(とみやま)とは、島根県大田市の山間部に位置する地域で、 棚田風景や日本海が背景に見えるすばらしい景観、豊かな自然が魅力的な町です。

ここは、自分のルーツとも言える地域で、子どもの頃からよく遊びに行っていた大好きな地域。

そんな地域で年に3回、ちょっとおでかけできるようなカフェをしたい、ということで始まったらしい「とみやまカフェ」がこのたび9月に開催決定。

定番のとみやま牛すじカレーは絶品です。

お客さんに楽しんでもらうためにも、スタッフが楽しむということを大事にしていて、それは他のプロジェクトでも大事にしていることなので、手伝っていてもとても楽しいしやりがいを感じます。

ぜひ遊びにお越しいただきたいと思います!

ブログタイトル検討中

昨日、同窓会で再会した友人にこのブログのことを教えようと、キーワード検索等してみたんですが、どうもうまく引っかからない。

更新頻度が低いのもあるけど、ブログタイトルがあまり良くないのかもしれないな、と思い始めてます。

近いうちにブログタイトル変更している可能性ありますので、その際はよろしくお願い致します。

2015年8月16日日曜日

充実したお盆前後

今年のお盆は例年になく、忙しくまた楽しいお盆になりました。

温泉津の夏まつりから始まり、海神楽、現在家を借りている地域の盆踊り、中学校の同窓会、同級生のカフェ、と立て続けに顔を出させてもらいました。

海神楽は主に会場整理をしてましたけど、大勢のお客さんに来ていただいて良かった。
地元の温泉津舞子連中と、温泉津と長年交流を続けている京都瓜生山舞子連中(京都造形芸術大学の神楽サークル)による8つくらいの演目でしたが、どれも迫力があり、中にはコミカルな演目もあり、やはり石見神楽おもしろい!と再確認。

14日には中学校の同窓会があり、2次会から参加。
どうしても会いたい同級生がいたので、友人に頼んで2次会には参加するから絶対に帰らないようにしておいてくれ、と頼んでおりました(笑)

今は建築設計をやっている彼とは数年ぶりに会って、仕事の話について盛り上がりました。
今のまちづくりの仕事と、彼の建築設計の仕事とは共通する部分も多くて、共感できることがありそうだと思ってたので、予想どおりでした。

今度東京に行く時には連絡してご飯でも食べたいものです。


15日には高校の同級生がやってるカフェ(cafeste yo-hen)のお手伝い。
月1回やってるこのカフェ、今月は本物の竹を使ったそうめん流しをしたい、ということでお手伝いしてまいりました。

@fuku_rowが投稿した写真 -

今年の5月からお客として行き始めて、あまりに居心地よくて営業時間終了後もだらだら過ごしてたカフェの手伝い、楽しいです。
そうめんと一緒にミニトマトも流して、彩りも豊かなそうめん流しとなりました。
手伝いしてると、前日の同窓会で再会した同級生女子たちが来店したりして、前日の続きが始まったり。

写真は、そうめん流しの舞台と賄いのサンドウィッチと、色づき始めているブドウ。このカフェはロケーションが最高です。


反動で16日の今日は充電日となりました。

明日からは、というより今夜から仕事モードです。

2015年8月12日水曜日

お盆も近づいてきましたが

何やらいろいろと立て込んでおります。

  • NPOの理事会に伴う資料作成
  • 某町の街並み整備に関する資料作成
  • 某町の構想策定に伴う資料作成
  • 某町の交通計画に伴う資料作成
  • 某財団の助成事業申請に伴う資料作成
  • 某町の地域経済循環に関する資料作成
  • イベントの手伝い

資料作成ばっかりです(笑)

締め切り等に追われながら進めていますが、なんとなく何とかなるな、という感覚があるので今のところは若干余裕打っております。


これ見た人は、「お前の仕事は何なんだ」と思うかもしれませんが、一言で言えば、
『対象者にコミットして、事業を円滑に進めるためのサポート全般』
となるでしょうか。

コミットしないといい仕事できないタイプなのですが、コミットするにはそれなりに時間を必要とするのでできることなら中長期的な関わりがあると嬉しいですね。

単発の仕事もしますけどね。

資料作成が多い分、イベントの手伝い、みたいな現場で汗かく系はありがたいです。
これは手伝いだけど、半分は自分が楽しいからやる、というようなものなので気分転換にもなります。

2015年8月10日月曜日

温泉津夏まつり

いやー、暑い日が続いています。

7月下旬から8月上旬にかけては、出張やらイベントやらで大変忙しくしておりました。
忙しいというのはありがたいことですが、さすがに疲労もたまっておりまして、口内環境悪化中です。

本当は、ここでも事前に告知しておきたかったんですが、温泉津(大田市)の夏まつりが終了しました。

はじめてスタッフ側として参加してみて感じたのは、チームワークの良さ。

実働部隊は若い人が多くて、でも経験値もあるのでみんなが基本的に考えながら動いてる。
それがすごくいい刺激になって、自分も負けないように、と考えながら動くようにする。
そのチームワークの良さと、刺激をもらえることが良かったです。


中核スタッフが自信を持って言っていた、温泉津ならではの大迫力の花火も、実際目にすると本当にすごい!と実感しました。

来年もしっかり手伝いたいな。

それよりも前に、まずは秋のやきもの祭りがあるので、そこへ注力!


ちなみに、インスタグラムにやきもの館で作った「しまねっこ風鈴」をアップしていたら、それを見てくれた方が「ほしいんですけど」とコメントをくださって、嬉しかったですね。
@fuku_rowが投稿した写真 -

2015年7月26日日曜日

テラリウム1作目


以前から興味のあったテラリウムを、ちょっとだけ時間と空き瓶があったので初挑戦してみました。

小さな瓶で作ったので、狭苦しくなってしまいました。
これからもたまに作ってみようかなぁ。

2015年7月20日月曜日

合意形成

合意形成ってなんなんだろうなと思うことがここ数週間続いています。

僕がもっとも共感できる合意形成プロセスと、今某地域で関わっている場所で展開されている「合意形成」プロセスは「似て非なる」どころじゃなく、まったく別物に感じてしまいます。

たしかにアウトプットはオフィシャルに合意形成した形は出てきますが、プロセスに疑問が残る。

もっと参考になる手法が目の前で見られる、と期待していた分こういうやり方が通じるんだ、と驚いている次第です。

地域サイドに問題がなかったわけじゃないけど、できる人を中心にできることはされていたと思うし、その結果として課題が浮き彫りになるのはマイナスどころかプラスだと思うんだけど、その課題に「がっかりした」と。

そこの課題への対応の仕方が、アプローチの仕方がこういう進め方か、と驚いた。

僕にはそれは合意を「形成」するものではなくて、合意を「設える」という受け止め方をしている。


もちろん、それを通すにはそれなりのパワーが必要だし、そういうノウハウもいるんだろうけどね。


はぁ。気が重い。

2015年7月3日金曜日

7月第1週の動き

今週の動き。

月曜から一泊で鹿野町の調査。
答えにくい質問を投げかけて回答を得るので、チームで動いてますけど、精神的疲労感はありますね。
ケータイが壊れて、新品との交換サービス使ったので、調査の帰りに鳥取市内の店舗に立ち寄り、端末を確認。

水曜日は、なかなかボリューム満点のスケジュールでした。

午後から仁摩高校の3年生を対象とした授業の一環で、地域で活躍する人の話を聞く場面があり、それに同席させてもらいました。
そこで話をした講師が、高校時の同級生で、新鮮かつ意外な刺激をもらいました。

その後は、温泉津に移動してほんのすこしですが温泉街にある空き店舗の清掃活動に参加。
ほぼ終わってたので半分以上冷やかしみたいになってしまいましたが。
とりあえず、7月の3連休に仮オープンさせることで段取りが見えてきたので、ハードルはあれどほっと一安心。

で、その後、夕方から名古屋に向けて出発。結果的に午前1時にようやく名古屋に着でした。

木曜日は、その流れで名古屋から早朝出発して長野県塩尻市へ。
ここで人口予測に関する研修会のサポート・スタッフとして参加。

今日、金曜日は早朝から移動して石川県能美市へ移動し、夜のシンポジウムを聞く。


ということで今週は出張続きでしたとさ。

2015年6月24日水曜日

鹿野町で調査中

今日から鳥取市鹿野町にて、地域経済に関する調査に来ております。

中山間地域研究センターの客員研究員という立場で、町内の施設にヒアリングをしています。
主にエネルギー、 食料について聞いて回っています。

地域の現状や、施設ごとに工夫されている取り組みなどは新たな発見があって、とても興味深い話を聞けました。
鳥取県、鳥取市の子育ての方針が感じられて、それぞれの話も聞いてみたいところです。

明日も朝から調査に回ります。

2015年6月13日土曜日

地方創成の時期 個人事業主の生き方

個人事業主として起業?して丸3年を迎え、4年目に突入した今、個人事業主となることについて現段階での気付きなどをまとめておきたいと思います。

個人事業主になったメリット/デメリットはいくつかあります。


メリット

  •  自己責任・判断

最大のメリットは、仕事を受ける、断るという判断を自分が自分の責任のもと下せる、ということでしょうか。
基本的には仕事を振っていただくことは嬉しいことなので、よほど詰まっていない限りはできるだけ受ける姿勢ではいます。
ただ、中にはどうしても合わないと感じる仕事の依頼もなくはないので、明確にお断りした案件が一つだけありました。
その案件をお断りした理由は、仕事の進め方に疑問が生じ、それが独立しようと思った要因の一つでもあったので、です。

  •  自由

次のメリットは、何より自由であること。もちろん、仕事をしないと稼げないのですが、上に書いたような判断を自分で下せるということもある意味自由であると言えます。
それに、土日から予定が埋まることも少なくはありませんが、それでもこの日は絶対休む、と決めたら基本的に平日休日問わず休みます。
べつに遊ぶために働いているわけではないけど、仕事と息抜きのバランスは絶対必要なので休むと決めたら休みます。

  • 所得水準

3つ目はメリット、ではないですがとりあえず安心した点として、独立前と比べても所得はそんなに変化しなかったし、3年目の昨年は独立前より増えたと思います。
とは言え、それがずっと続く保障もないので、毎年気苦労は絶えませんが。


デメリット

  •  会計処理・確定申告の事務

デメリットと言うと、ちょっと大げさになりますが、会計・確定申告の発生です。
ものすごい手間です。誰かに頼みたいけど経費かけてまで頼むほどでもない、という難しいところです。

  • インプットの不足

個人的に目下最大の課題は、独立して以後、インプットする時間があまり取れないという状況にあることです。
関心のある事柄の最新の動向を抑える、理解するための時間がどうしても取りづらい状況です。
というのも、仕事に伴い発生するほとんどすべてのことを一人で抱えるので、まず時間がとりづらいことがあります。そして、なかなか取れない自由時間がより貴重なものになるわけですが、それが息抜きの必要性からそちらに割り振ることも多いのでさらに減り、仕事ではないけど仲間内での活動なんかもするのでさらに減り、ということをしていると、インプットできないんですね。

ここから何とか時間作るなら、インプットを自分の息抜きと感じられるように楽しみながら勉強するくらいしか現状なんともなんないかなーと感じてます。


地方で働くということ


今、地方創成でいろいろと動き始めています。
定住促進、田園回帰、雇用確保等々。
いつも気になるのは、雇用の面なんですね。働く場の確保、っていうのはわかるんだけど、仕事選ばなければ地方にも仕事はあるわけです。
ただ、それが現代の若者に魅力ある仕事ではない、ということが問題であるんだろうと。
だから、工場などの誘致というのは個人的にはあまり積極的に勧める方針じゃないですね。もちろん、若者の中にはそういうところで淡々と、時間が決められた中で働きたいというニーズが有るのもわかります。

でも雇用を生み出すために、っていうので誘致に予算突っ込むのは果たしてどうなんだろう。
効果はあがると思うけど、そのやり方だと「この街で暮らしたい」という人はどれくらい増えるのか?むしろ「仕事があるから、たまたまここに住んでます」という人が大勢を占めることになるのではないか。
いろんな考え方の人がいる方が健全だから、「この街が好きです!」という人ばかりでも、それはそれで若干気味が悪い気もしますが、仕事があるからたまたま住んでるだけの、愛着もへったくれもない人がマジョリティになること(可能性を高める施策) は、今ひとつピンときません。

逆に、デメリットもあるけど、「この街で何かしたい」「この街に暮らしながら何かしたい」という人が住みやすくなるようなことが必要なのではないかと思います。
安易に勧めることもできないけど、個人事業主として独立しやすくする、とかね。

2015年6月10日水曜日

地方版総合戦略に思うこと

地方版総合戦略の策定は、各市町村・各県においては今年度の目玉となる事業だと思います。

すでに策定し終わっているところがあれば、現在策定中のところもあります。策定中のところは、動いていることが伝わってくるところと、本当に策定に向けて動いているの?と感じるところとがありますね。

今回の総合戦略はPDCAの徹底、KPI の設定等が謳われていますが、どこまでそれが発揮できるか、それに基づく評価と反映ができるのかは現状では不透明だなと思います。

おそらく、より良い総合戦略を策定した市町村とおざなりな戦略を策定した市町村とでは、次年度以降大きな差が生じていくことになるとは思うので、やらないよりはやった方がいいんですが、それでもこの総合戦略がどこまで効果を発揮させられるのか、わからないですね。

なんとなく、小泉政権時に導入された「地域再生計画」と似ているところを感じます。
あの頃に策定された「地域再生計画」がまったく無駄だったとは思いませんが、今もその計画に基づいて地域づくりを進めている自治体が果たしてどれだけあるのか。

今回の地方版総合戦略は、10年後に振り返った時に、きちんと続けてやってきたよね、と言える、自治体においても継続性が求められるし、住民も参加したりチェックしたりと関わっていく必要がありますね。
首長が変わったら戦略も変わります、では継続性が担保されないですよね。

その部分をどう担保できるんだろう。

2015年6月9日火曜日

島根大学へ行く

今日は島根大学の在籍していた研究室に行ってきました。

卒業してからも、自分が関われそうな研究プロジェクトが立ち上がるとけっこう声かけていただけるので、声が掛かるとほいほい参上してます。

今回もその一環で参上し、打ち合わせ。というよりとりあえず概要を聞いて、またよろしくお願い致しますのご挨拶。

「研究プロジェクト」と言いつつ研究活動はあまり得意ではないのですが、苦手でも何でもやっておくことで得るものもあるし、普段とは違うものの見方をする訓練にもなるので、ありがたく参加させてもらいます。

しかも、活用するかどうかは別として、身分的には科研費に応募できるようになるらしいので、考える余裕があればソーシャル・キャピタル関係で何かできないか考えてみたいですね。

2015年6月8日月曜日

山口県夢プラン報告会

昨日(6/7)は、山口県の夢プラン報告会に出席してきました。


これは山口県が進めている事業とコーディネーター等の活用制度についての報告会で、昨年度ワークショップ等を用いた夢プラン策定に関わった平郡東地区の方が発表されるということで出席しました。
夢プランについては下記リンクを読んでみてください。

みんなでチャレンジ!「地域の夢プラン」づくり


今回の報告会では、平郡東地区を含めて3つの地区から報告がありました。報告会全体のコーディネートは、NPO法人ひろしまねの理事長であり、紫福地区のコーディネートを担当された安藤周治さん。一緒に参加したのは、大道理のコーディネートをした皆田さん。

  • 平郡東(へいぐんひがし)地区(柳井市)
  • 大道理(おおどうり)地区(周南市)
  • 紫福(しぶき)地区(萩市)

三者三様、それぞれの地域の実情も異なれば物的・人的資源も異なるので、取り組み状況は本当にバラバラですが、それぞれ苦労しながらも少しずつ歩を進めているということがよくわかりました。

平郡は昨年度夢プランを策定して、今年度からいよいよ本格稼働という時期で、島おこし協力隊も入ってもらいながら動きつつある状況。
その中でも、平郡ではサツマイモを核とした取り組みと、移住交流・情報発信に取り組んでいます。
https://www.facebook.com/heigunstory

大道理は芝桜が有名になった状況の中、女性グループを中心に加工・弁当事業に乗り出したところで、リスクを負ってでもやろう、という覚悟が形になったばかりという状況。
何十種類も弁当を試作しては評価してもらって、ということを繰り返してこぎつけたそう。

一方紫福も、女性グループを中心に何かしよう、という話は出ながらも、リスク・責任を誰が負うのかというところで少し時間をかけて検討しよう、という状況。
紫福の報告で気になったのは「酢味噌うどん」という存在。紫福地区では田植えの時期によく食べられるとかでしたが、その時期は忙しくて今は作れないんだという話でした。
個人的には、酢味噌ならさっぱりした味わいだと思うので、米作りが少し落ち着く夏頃にイベントで販売してもおもしろいのではないかなーと思いました。
というより、自分が食べてみたいな、と。


参加者として行ったつもりが、他の2地区のコーディネーターとともに少しばかりコメントをしたわけですが、自分がやったことは僅かなものだと思います。
やりたいことがある人たちのところへ行って、やりたいことや気になることなど意見を出してもらって「夢プラン」という形にまとめる、という作業の一部をお手伝いしたまでで、やはり地元の方たちの実行力、バイタリティ、おもてなしの心というのが素晴らしいなと改めて感じました。


こういう自分にとってもインプットになる会は久しぶりだったので楽しく話を聞かせてもらいました。

2015年5月7日木曜日

LLP登記完了

以前書いたLLP設立の話ですが、無事に登記完了しております。

4人の設立メンバー+アドバイザー的立場の人を交えて設立に向けた準備等を役割分担しながら進めて来て、自分は書類手続き担当だったので、何度か法務局に足を運び、書類の確認等をしました。

このプロセスを担当してみて感じたことは、なかなか面白い体験だったということと、やっぱり行政の人、事務的だな(笑)ってこと。
その中でも、きちんと対応してくれたので、いいんですけど。

ちなみに、HPはまだオープンしてないと思いますので、オープンしたらお知らせできればなと。

登記されたので、正式名等は下記の通り。

有限責任事業組合CAME  lab.

よみは、かめらぼ。

地域経営について技術論的に考え、アクションを取っていこうという組織になります。


自分が個人的に深く関わっている温泉津の関係でも、デザイナーさんと知り合ったので、地域を発信する際のデザインというものについてもう少し洗練させていきたいなと思ってます。

2015年4月16日木曜日

LLP設立準備中

久しぶりにブログ更新します。

昨年秋ころから動いていた話が、ようやく形になりつつあります。

中山間地域での「暮らし」にフォーカスし、まちづくりやデザイン、地域経済等について考え、取り組みを進めるチームを組織化しようとしています。

組織化というのは、具体的にはLLP設立です。

昨年末くらいからばたばたーっと作業を進めて、でも間に合わず。
その後は年度末に突入してストップしたため、年度明けの4月に入りようやく作業再開、という流れです。

書類関係の作成、整備を担わせてもらっていて、いろいろと勉強になりました。

今日、ようやく登記申請に関する書類も受理してもらいました。
今後書類をチェックされて、不備があれば対応し、問題なければ登記されることになると思います。


登記されれば、そのLLPのHPも公開予定。

チームの主な分野。
  • 合意形成に関するファシリテーター
  • 地域内の経済循環
  • デザイナー
  • 直売所調査
  • ファンドレイザー
等々です。

2015年2月7日土曜日

パブコメ募集に移行

昨年から少々関わっているシゴトに、某地域のまちづくり計画策定があります。

それがようやくパブコメ募集のステージまで進んで、少しホッとしています。

次の波はパブコメ募集〆切後にグーッと来そうですね。

それまでに、他のシゴトを仕上げなければ!!

2015年2月6日金曜日

平郡東の夢プランづくり

早くも2015年は1ヶ月が経過しましたがいかがお過ごしですか?

1月末に三次市で開催された中国地方5県のプロジェクト成果報告会の関係でバタバタしたり、他にも受けている仕事の〆切などに追われています。
そんな中、昨日今日で久しぶりに平郡島に行ってきました。

関連記事↓
http://spred-info.blogspot.jp/search/label/%E5%B9%B3%E9%83%A1%E5%B3%B6

経緯


今年度、平郡島に関わったのは、平郡東地区の方が柳井市や山口県の支援を受けながら、自分たちで地域づくりのプラン『夢プラン』づくりに取り組むことになったことが発端です。

僕が関わった経緯は、この山口県の支援の一環として、固い表現を使えば「合意形成」のコーディネート役として入ることになったためです。

主にはワークショップの手法を取り入れて進めていましたが、あいだではミニ・ワールドカフェとでも表現できる方法も取り入れてみました。
一昨年くらいにワールドカフェを体験した時、この方法は合意形成でかなり有効だなと感じたので、自分なりに機会があれば取り入れてみたいと思っていたので、良かったです。
効果としても、個人的にはいい影響をもたらしたと感じます。

ワールドカフェの魅力 
 
補足として、ワールドカフェのどこに有効性を感じたかと言うと、あるテーマを設定し、それについてテーブルごとに話し合う。そして、テーブルに一人だけ残して後の人はバラけて別のテーブルで話をする。最後は、最初のテーブルに戻ってきて、行った先で聞いた話、元いたテーブルに来てくれた人から聞いた話を共有して最後に自分たちの考えをもう一つ深める。それがワールドカフェの良さです。
個人的にいいな、と思うのはやはりシャッフルすることです。
地域内でいろんな話をする時はどうしても親しい人と同じテーブルになるように座りますが、これだとシャッフルするシステムにしているので、自動的にそうしてもらうし、案外雰囲気は固くならず、盛り上がることさえあるんですね。
こうした空気感が良くなることに加えて、色んな人の意見・アイディアを自ずと共有するプロセスを経ることができる、この2点は合意形成において非常に重要であると感じています。


ちなみに、平郡は高齢化率が80%を超えていると言われていますが、実に元気な人たちです。
もちろん、出て来られない方も多くいますが、これだけ「やらなければ!」と思って長い会議に参加される人が多いのは原動力になっていくと思います。

夢プランの完成


これまでに4回ほどワークショップを中心に議論を重ねてきて、今回が第5回目。
最終回として、これで自分たちの夢プランが決まるんだ、という気持ちも働いたのでしょうか、最後まで活発な議論、質問が出ていました。

クロージング、うまく出来なかったなーと反省していますが、大事なことはこれから、この夢プランに基いて島が元気になっていくことですね。
地域おこし協力隊を柳井市が導入することを計画していたり、バックアップ体制も整っていくので、期待しながら、仕事が終わった後もプライベートで行ってみたいなーと思います。


おまけ


昨日は天気も悪く、風も強かったのですが、今日は一転好天に恵まれて春のような暖かい穏やかな陽射しが印象的な一日でした。

もうフキノトウが出てました!さすが暖かい島です

大嶽。一度は登っておきたいが・・・

海鳥が波根を休めている何とも言えない風景

2015年1月9日金曜日