2015年10月20日火曜日

総合戦略のためのワークショップ【完】

某地域の地方版総合戦略策定に向けたワーキング・グループでのワークショップ支援に関わってきました。

前にこんなことを書きました。

最終回となる次回で、どのようなクロージングができるか、が最終的な手応えを決めるので、次回は重要です。総合戦略に向けたワークショップ

この「最終回となる次回」が先日、終了しました。

事前に聞いていたファシリテーターが企画した進行プランから直前に大幅修正となり、行政サイドによる運営となった最終回、終わってみた今、このプロセスは必要だったな、と感じています。

どういうプロセスだったかといえば、過去4回のWS、地域懇談会、パブコメを踏まえた総合戦略の素案について、小グループに分かれて一斉に読みながら赤入れを行う、というもの。

これをすることで言いっ放しではなく、各メンバーが文章をきちんと読み込むことになり、意味は大きかったなと思います。

一方で、この作業だけで終わったために、「自分たちでつくったぞ!」という達成感、到達感というのは得にくかったなとも思い、そこは改善点になるのかなと思います。


何はともあれ、これをもってこの業務についての自分の役目は終わったので、ほっとひと安心です。


重要なことを3つほど。

得たもので重要な事は、行政が全庁横断的に人材を出した構成としたこと、民間も幅広く検討メンバーに入ったこと、それらの人たちが一緒になって総合戦略の骨格をつくったというプロセスが具現化されたことが大事です。
以前あった『地域再生計画』の場合、民間事業者1~2社と行政担当課との相対での関係性しかなかった点が、今回は大きく違うなと思います。
(参考:地方版総合戦略に思うこと


今後重要な事は、そういうプロセスを経て策定した総合戦略を、実際に動かしていく、アクションにつなげていく、ということが大事です。
作りっぱなしではなく、きちんと具現化する。検討メンバーが共同作業者として一緒に、コラボレーションしながら具現化する。そういうことが大事ですね。

もう一つ、今後に向けて重要な事がありますが、今回の検討体制を活かして、中間年度等でのチェック機能として活かすことも考えてもいいかと思います。
検討メンバーなら、どういう思いを込めて戦略に盛り込んだのか理解しているので、事業が進んでいるのか、進んでいないならどこがハードルかという点も理解しながら叱咤激励できるのではないでしょうか。

今回得たものをベースに、今後4年間につないでいくための努力はこれからも必要です。

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