2014年12月24日水曜日

ジオパークの可能性

三瓶自然館さひめるの中村さんが、ジオパークについて書かれていた。

ジオパークの将来性(おーい!中村です!!)


隠岐ジオパークが世界ジオパークに認定されて1年以上が経過したものの、観光入り込みについては減少傾向に歯止めがかからないと聞いています。

その理由は単純化できないけど、ひとつはジオパークというブランドがまだまだ一般に広く浸透しておらず、「ジオパークに行ってみたい」というニーズにつながっていないということがあると思います。

ただ、当初から一部とはいえ関わった身からすると、たしかに世界ジオパークという冠で観光客の誘致というのは目標のひとつではあったけど、それと同等に大事な目標に、世界ブランドに認定されることで島の人たちが隠岐に誇りを持てるようになること、というのが中心となって動いている人たちの思いではあったと思います。
個人的には、この誇りを持てるようになったかどうかを測定することが重要だと考えてます。

まあ、ここも複雑で、人が大勢来るようになれば自然と価値観を輸入する形で誇りを持てるけど、結局人が来ないんじゃ大したこと無いじゃん、と考える人も出てくるだろうなとは思います。


ジオパークという言葉からは一般的には想像が広がりにくい。
中村さんはこう指摘していますが、まったくもってその通りだと思います。
「ジオパーク」という単語からは、「そこへ行ってみたい!」とか「行ってみよう!」というワクワク感がありません。シズル感と言ってもいいかもしれません。
じゃあ、「地質公園」がいいのか?「地質遺産」か?と言われるとそれもうーん・・・。

当面ジオパークというブランドの浸透は容易には広がらない、という前提で各ジオパーク、今後ジオパーク登録を目指す地域は考えたほうがいいですね。
または、観光誘致を主目的とせず副次的な効果として位置づけるか。


これら以上に、隠岐ジオパークの課題だと考えているのは、情報発信の少なさ。
発信は大事な割に大変だし、それでいて簡単にできると思われがちな部分ですけど、隠岐ジオパークからはとにかく情報が発信さない印象。
実際、公式サイトのお知らせ欄を見ると、下半期に入ってからの発信は10月の研究大賞募集のお知らせ一件だけ。


離れてからずいぶんと経つのでわかりませんが、おそらく事務局の体制が充分でないのだと思います。


今後ジオパークを目指す地域の方には、国内ジオパークで留めるのか、世界ジオパークを目指すのかという点でしっかりと考えることが必要だと思います。世界を狙うなら、それなりの体制を作らないと大変です。少人数の熱意だけでは回すことができないレベルに入りますので。

先行して世界ジオパークになった地域の人達に話を聴くなどしてもいいでしょうね。

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