2014年2月3日月曜日

刺激的なワークショップ

前回の更新からちょっと間が開いてしまいました。
その間、まだ1月2月だというのに、妙に温かい日が続いています。

さて、先日の土曜日から今日までをさくっと振り返ってまとめておきたいと思います。

2月1日(土)

この日は、山口県で開催された地域づくりリーダー研修会に参加してきました。
山口県の地域づくりがどういうものか、ほとんど知らなかったのですが、参考になることもあり面白かったです。
インパクトが大きかったのは、県をあげて、市町と県内大学、高専等とのマッチングを図る制度を作っていることでした。
マッチングが成立した場合、大学には一律で30万円の支援金が交付され、それはかなり自由度高く使えるようです。
多くは学生が現地に通うための交通費になっていることが多いようですが、他にも備品を買い揃えたりということもあるようです。

また、法政大学の図司先生による基調講演も興味深い話がありました。特に大学生と地域との関わり方の中で大きな課題は、学生はどれだけ続けても基本的に4年で居なくなるという問題があります。
この点について、図司先生は、地域と大学、ゼミとの関わりと言いつつ実態としては、ほぼ学生個人と地域との繋がりの中での活動になるので、その学生が卒業した段階で、プロジェクトとして完結させる判断もあっていいのではないか、という話がありました。
この、いい意味での開き直りはたしかに必要な視点だと思います。4年で居なくなるからその後を見据えて、次の学生を次々に投入させることが果たしてプラスなのか。

もうひとつ図司先生からの言葉として参考になるのが、地域づくりという言葉の定義について。
これは他の先生の定義を引用されているとのことでしたが、なるほどなーと思いながら聞いていました。参考にしたいと思います。

最後に、地域サポート活動について資料を参考にしながら勝手に自分の解釈も加えて加筆したものが下の図です。
平成25年度中山間地域づくりリーダー研修会(第3回)配布資料を加筆・修正



2月2日(日)

日曜日は島根県大田市で開催された防災学習会のワークショップのサポートスタッフとして参加。
こちらは、基調講演をこれまた山口県のNPO法人ぼうぼうネットから講師を招いて行い、その後昼食をはさみながら頭上訓練や実際のまち歩きを通じた避難路、避難施設の確認などを行いました。
山口県北部と島根県西部は、昨年の集中豪雨で大きな被害を受けていますので、リアルかつユーモアを交えた講演で良かったです。

ワークショップの方は、全体で約80名という人数もあり難しい面もありましたが、防災意識の高まり、自主防災組織の必要性なども含めて地域の中で話し合いを続けていかないと、という意識が生まれていたように思います。
ワークショップの進め方などテクニカルな部分でひとつ感じたことは、頭上訓練の位置づけ、感覚を最後にもう一度整理して伝えると印象に残るんじゃないかなと思いました。
頭上訓練(DIG:Disaster Imagination Game)では、場面を想定して、その場面場面であなたはどう判断しますか、どう行動しますか、ということに対応していくわけですが、その想定される場面は時間の関係上どんどん進んでいきます。
個別のテーブルの現場としては、高齢の方も多くなかなか想定場面の切り替わりについていけませんので遅れがちです。

こうした場面についていけない点は、ワークショップとしていいか悪いかという視点がひとつあります。
しかし、実際の被災時には、やはり状況は刻一刻と悪化することがあります。そんな時、自然は考えがまとまるのを待ってくれやしません。
そうした緊張感を疑似体験できることにも意義があるのだとしたら、最後に

「今日はいかがでしたか?注意報から警報になり、警戒情報になり避難勧告など次々に条件が代わり大変だったと思います。 ついていけない、ついていくのがやっとだった、という方も多いかもしれません。しかし、今回はワークショップですのでそれでも命まで取られることはありませんが、実際には、状況は刻々と変化し、悪化することもあります。今回のワークショップでは、その状況変化に対する緊張感も少し感じていただければ良かったと思います」

とでもあれば、バタバタ感そのものを感じたことの意義がしっかりと伝わるなと感じました。

2月3日(月)

今日ですね。午前中は打ち合わせ会議に参加。
午後からは、石見銀山の活用に関するワークショップの最終回に参加。
この一連のワークショップ、ワールドカフェスタイルの会議のあり方は本当に勉強になりました。
ファシリテーターのイントロダクション、会議の進め方、クロージングから板書のテクニックまでいろんなことを吸収したいと思うワークショップでした。

そんなテクニカルな部分とともに、自分がやりたいことがある程度整理できたのも収穫です。

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