2016年3月23日水曜日

日本の寄付市場(寄付白書2015より)

先日のファンドレイジング日本2016で『寄付白書2015』を購入しました。
2015版はこれまでの白書の内容を概観できるものとなっています。
その中から、簡単に現在の日本の寄付市場などについて紹介してみたいと思います。

日本の寄付市場のいま


個人寄付でみると

2009年 5,455億円
2010年 4,874億円
2011年 5,182億円(震災寄付5,000億円)
2012年 6,931億円
2014年 7,409億円

という推移です。
2011年が東日本大震災発災の年で、それ以降個人寄付額が増加しています。
震災を機に「寄付」やクラウドファンディングによる資金調達といったことが一般化し、定着してきていることが見て取れます。


他国との比較


2014年の日本の個人寄付額が7,409億円です。
では、アメリカは?
聞いて驚け。

なんと約27兆3,504億円です。
とは言え、アメリカと日本とでは社会構造が違いすぎるため、単純に比較することは難しいとされています。

ではイギリスについて見てみると、約1兆8,100億円です。
白書では名目GDP比で日米英を比較しています(グラフ)。
日本が0.2%であるのに対して、イギリスは0.6%です。

他国と比較するとまだ小さい状況ですが、裏を返せば日本の寄付市場はまだ伸びる余地がある、といえます。

ただ、寄付を伸ばすためにはプロセスもあり、ボランティア等での活動への参加、参加を通じた組織等への共感醸成、共感に基づく寄付、といった流れが想定されます。

0 件のコメント:

コメントを投稿