先日書いた佐田町でのプラン発表会と同じ日、発表会開始時間から30分ほど遡ると、島根大学医学部キャンパスにて、とある報告に立ち会ってきました。
一応、2,3分だけワタシの方からも報告しましたが、カバン持ちみたいなものです。
報告した内容は、ソーシャル・キャピタルについて。
なんとざっくりした表現でしょうか。
もう少しだけ書くと、大田市と美郷町で今年度開催したまち歩きイベント「おおだまるごと みちくさ日和」の効果について、ソーシャル・キャピタルという視点から自分なりに整理したものを報告しました。
と言っても特にデータを取っているわけではないので、プログラムに参加いただいた方のコメントを紹介したり、企画者として参加した方たちの手応えや反応などを簡単に整理し、それがソーシャル・キャピタルや定住意識とどのような関連がありそうか、という話をしました(してもらいました)。
<以下、ちょっとわかりにくい話が続きます>
ここ数年、ブータン王国のGNH(国民総幸福量)に注目が集まったり、その源泉となるといわれているソーシャル・キャピタルに注目が改めて集まったりしています。
ソーシャル・キャピタルが高ければいいんだ!という単純な話がされることもあったりします。
ワタシ個人的には、ソーシャル・キャピタルというものはありそうなんだけど、そう単純な話じゃないだろうと思っています。
ソーシャル・キャピタルが高ければ地域の活気もあり、みんなが元気で幸せでひいてはそこに暮らし続けることにつながっていく、という単純な直線的な関係ではないのだろうと。
ソーシャル・キャピタルというのは、「信頼」「互酬性の規範」「ネットワーク」などが主な指標として考えられています。
ソーシャル・キャピタルと定住意識とは何らかのつながりはありそうだけど、その間に別の要因があるんじゃないかと考えて、それについて報告しました。
医学部でそんな社会科学の話をするもんで、あまり手応えとかないんですが、コメントでは「さすが医学部!」と感じたものがありました。
それは、ワタシたちのような外部人材が地域に関わり、コミュニケーションを取りながら提案したり一緒に考えたりすることが刺激となり、地域そのものが変容していく様を、刺激を受けてどんな細胞にもなると発表されたばかりのSTAP細胞のようなイメージで捉えました、というコメントがありました。
はー、なるほどなぁ。そういう捉え方があるのか。と感心しながら、でも地域をひとつの生き物と捉える考え方はまああるよね、と。
正直、「研究」というのは苦手意識がありますが、普段そうした場面からは距離があるので、たまにこうした機会をいただくとそれはそれでいい刺激になりますね。
普段しない思考、データ整理などを試みたりするので新たな発見はあります。
なので、今年の学会報告、少しだけ前向きに考えています。が、時間がない・・・。
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