2013年11月3日日曜日

今の中山間地域にあるギャップ

NHKの『フェイス』って番組見てたんですけど、地域おこし協力隊が出てました。

その中の一人の方が薪ストーブを導入・普及させたいと仰ってました。
また、一台導入することで、地域の人にとっても自然エネルギーが遠いものではなく、身近なものだと知ってもらえる、とも仰ってました。

おそらく、その前提が地域おこし協力隊の人と地元の人とのギャップを端的に示しているような気がします。

今、中山間地域に住んでいる高齢の方は、確実に子どもの頃には薪で暮らしていたんです。
で、石油系燃料が浸透して、生活の利便性を向上させてきたわけです。

そんな方たちにとって、薪がいいんだ、スローライフがいいんだと言っても、それは昔の不便だった生活に戻しましょうと言っているのと同義なんですね。

個人的には薪ストーブやペレットストーブを導入してみたいと思うし、広がっていく方がいいとも思いますが、中山間地域に住み続けてきた者と都市から入ってきた者、高齢者と若者、これらの間でやはり経験のギャップがあることを理解して働きかけないといけないなと常に思ってます。

あと、別の地域おこし協力隊の方は人材の安定供給ができれば地域は回ることが見えている、と仰っていました。
その人材確保が困っているわけで、それはどうなんだろう。。。と微妙な気分になりました。
また仕事がなければ作ればいい、という考え方らしいのですが、そういう考え方でいられる人がそもそも少ないので、さらに条件は厳しいなと。

とは言え、今この時代だからこそ、これまで関心のなかった住民も目を向けてくれるかもしれない状況ではあります。

各地で、地元の人と協力隊のような外部人材とがうまく同じ方向に向かっていける連携をつくることが大事です。

協力隊の方は、“自分がしたいこと”という切り口ではなく、“地域(集落) としてこういう方向”という切り口で提案した方がいいのではないかと思います。
“自分がしたいこと”だと、「じゃあ、あんたがやればいいじゃないか」となってしまう気がするんですよね。

こういう話の出し方は難しい面がありますが、忍耐強さが必要ですね。

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