2013年11月4日月曜日

そこそこ行ってみたいと思われている島根県

島根県の報道発表に「観光認知度調査(第2回)について」というものがありました。

観光認知度調査(第2回)について(島根県)


今年度2回目のインターネット調査で、対象は首都圏在住者のようです。

その中で気になった項目を見ていくと、島根県に旅行したいという「旅行意向」と実際に旅行した「旅行経験」とのギャップがひとつ。
もうひとつは、「観光地の認知度」。
世界遺産石見銀山の町並み(中央)


旅行意向と旅行経験

今回の調査では、「島根県に行ってみたいと思うか」という形で旅行意向を計測しています。
それによると、52.9%の人が「行ってみたい」と思っているようですが、実際に「島根県に行ったことがあるか」という旅行経験に関する問には29.9%の人が「YES」と回答しているようです。

およそ2割強の人が、「行ってみたいと思うが、行ったことはない」ということです。

ちなみに、同じ調査の中で「行ってみたい都道府県」についても聞いているようで、島根県は11.6%で14位だったようです。
「行ってみたい」と思うが、選択肢としては上位に食い込めていない、ということでしょうか。

どうせなら、「どのような機会・タイミングがあれば実際に行きますか」のような、2割強の人のアクションを引き出す方向性を聞いても良かったのではないかと思います。


観光地の認知度

これはもう仕方ないですよね。とりあえず引用します。

              【認知度】  【訪問経験】  【訪問意向】
    出雲大社   71.5 (72.3)  21.1(21.7)   63.2 (55.1)
    宍道湖    45.9 (46.9)  14.4(14.6)   30.5 (23.6)
    石見銀山    38.5 (39.5)  3.8( 3.4)   38.2 (34.9)
    隠岐の島   37.2 (39.4)   2.2( 2.1)   31.9 (28.1) 

ちなみに、括弧内の数値は、第1回調査の時のものだそうです。
認知度で言えば、圧倒的に「出雲大社」の地だということです。世界遺産「石見銀山」でさえ、4割に届かない認知度です。

石見、隠岐にとっては厳しい結果です。
隠岐ジオパークの象徴:乳房スギ(チチスギ)

ただ、石見銀山は認知度の低さの割に、「訪問意向」つまり「行ってみたい」と思う人の割合は他の観光地よりは高いようです。
これはやはり「世界遺産」というブランドがなせる業でしょうか。
であれば、世界ジオパークに認定された隠岐の島も、今後ジオパークおよび世界ジオパークの認知が広まれば、同じようなポジションに来ると思われます。

個人的には、戦略を各地で策定するとしたら、具体的な目標年次を、東京オリンピックが開催されることになる2020年に持っていくことが大事だと考えています。

でも、あまりその辺の具体的な話しって聞こえてこないんですよね。
2020年前後というのは放っておいても、全世界から日本の情報を得ようと、訪れようとしてくれている環境が整っているんです。

となると、 「神々の国しまね」はもちろん、世界遺産「石見銀山」も隠岐世界ジオパークも、世界に認められた価値を有する資源が島根県にはあるんです。
それも、出雲・石見・隠岐となぜか非常にバランスよく存在しているわけです。

そこを活かすためにも、今から7年後に向けた戦略を策定しないといかんのじゃないかと思うんです。

もちろん、各地で活動する事業者/NPO法人などが個々に考えて取り組んでいくことも必要です。

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